草加、八潮の消防広域化スタート 現場の隊員増強や救急体制も充実

www.saitama-np.co.jp2016年4月2日(土)埼玉新聞

 草加、八潮両市による消防の広域化が1日スタートし、「草加八潮消防局」が旧草加市消防本部(草加市神明2丁目)に設置された。管轄人口は草加市約24万5千人、八潮市約8万5千人の計約33万人で、県内8番目の規模の消防組織となる。

 管轄面積は約45平方キロメートル。職員数は条例定数331人、実員数は328人。職員実員数では県内7番目の規模。初代消防長には旧草加市消防長の浅井厚紀氏が就任した。

 119番を受信する指令センターは同消防局の発足を見据え、消防救急デジタル無線機能の整備を進めてきた旧八潮市消防本部に設置。広域化後は旧体制と同じ草加市内が1署3分署1ステーション、八潮市内が1署となる。

 広域化に伴い指令センターが統合され市境もなくなるため、災害地点に最も近い緊急車両を出動させることや現場到着時間の短縮が可能に。火災発生直後から必要な部隊数を現場に投入できる。

 高度な資機材の整備や、専門業務に対応できる職員の育成も可能になるほか、総務や予防など事務部門の統合で人員も効率化され、災害現場で活動する隊員を増強できる。広域化後は救急隊が全10隊になり、救急体制も充実する。

 草加八潮消防局の発足記念式典は2日、八潮市の八潮メセナで開催される。