石本建築事務所を特定/宿場町のたたずまい提案/草加市の庁舎設計

石本建築事務所を特定/宿場町のたたずまい提案/草加市の庁舎設計

 
 埼玉県草加市は、「草加市新庁舎建設工事基本設計及び実施設計業務委託」の公募型プロポーザルを実施した結果、石本建築事務所を最優秀者に特定した。18日に1億2420万円(税込み)で随意契約を結んだ。同社を含めて3者が参加した。
 業務内容は、新庁舎建設工事の基本設計と実施設計。履行期間は24カ月以内で、うち基本設計は10カ月以内、解体工事に関する業務は2018年9月まで。
 規模は延べ1万2000㎡程度で、免震構造を採用する。階数は未定。
 建設地は現在地の高砂1-1-1で、敷地面積は4759㎡。本体工事は19年度の発注を予定しており、21年度の完成を目指している。概算工事費は約87億7000万円を見込む。
 石本建築事務所の提案は、草加が宿場町だった当時のたたずまいを感じられる庁舎とし、宿場町の「本陣」のように門、庭、玄関を設けて市民が集えるようにする。南側前面の道路は「松の緑道」として整備。庁舎は7階建てにし、残す西棟と高さをそろえる。
 免震は、通常免震より固有周期が短い小変形免震を提案した。これにより、建物の軽量化による基礎の負担軽減と、免震装置のコンパクト化による建設費の削減を図る。上部構造をS造とすることで、RC造に比べて約2カ月の工期短縮を図るなどの内容となっている。