不審者から児童を守ろう・清門小で「対応訓練」

2015.9.15 東武よみうりWEB

http://www.tobuyomiuri.co.jp/newnews/150915seimon.7.html

2015.9.15(草加市
ニュース写真
 草加市立清門小学校(石崎明子校長、児童1039人)では、大阪府寝屋川市で中学1年生が殺害された事件があったことをきっかけに8月25日、草加警察署と合同で「不審者対応訓練」を行った。同署との合同訓練は初の試み。
 教師の防犯意識の向上を促すため、土屋貴一教頭が同署に依頼し、同署が快諾。同校の教師30人と同署員15人の計45人が訓練に参加。訓練は1部と2部に分かれて行われた。
 1部では実際に同署員の1人が不審者に扮し、1年5組の教室に怒鳴り込み、立て籠もった。分かれた女房との間に設けた子供を連れ戻しに来たが、その子供は同校には在籍しておらず、周辺の学校にも連絡して探し出せと居座り続ける設定。いかに子どもに危害が加えられずに安全に逃がせるかと、不審者の情報を正確に把握して通報できるかを訓練した。
 実際に訓練を行ったところ、教師は生徒役の教師たちを逃がしたのち、不審者役に対して説得、落ち着かせるように努めていた。だが、「さすまた」(Y字型をした防犯グッズ)を持って来た教師も連携が上手く取れず、さすまたを廊下に置いたままになってしまったり、通報役の土屋教頭の所には不審者の性別・人数が正確には伝わっていなかったりした。最後は警察によって不審者は確保されたものの、訓練不足を裏付ける結果となってしまった。
 同署員は「学校に不審者が侵入した場合、教師の職務権限として法的手段を取れる」と話す。そのための方法として、①安全な間合いで(畳2枚分程度の距離)声掛けあいさつを行う②暗号化した校内放送③自身を守れる物(箒やペットボトルでも可)を持って駆け付ける④さすまたの管理場所を教師全員が共有しておく⑤不審者への対応は最低でも3人で行う(仲間を呼ぶ)…の5つを挙げた。特に①の“声掛けあいさつ”が非常に重要で、これだけでも危険を半分に減らす事が出来るという。
 2部では、体育館で実技を交えた訓練を行った。不審者に腕を掴まれたり組み付かれてしまった時の対処法や「さすまた」の正しい使用方法を学んだ。
 訓練を終えて、土屋教頭は「頭で考えてやるのと実際の動きとでは全く違うので、体に教え込むことが大事だ。今回の訓練で教師の防犯意識の向上に繋がればいい。今回の反省を活かして、今後も訓練は続けて行く」と話した。
 尚、さすまたとは通販でも購入できる。Y字の開口部は50㌢程度で長さは2㍍弱。携帯・収納時には半分近くまで短く出来る。アルミ製で重さも1㌔ちょっとと、女性でも手軽に扱えるのが特徴だ。

社説:高齢者の雇用 人材センターの拡充を

毎日新聞 2015年08月27日 

http://mainichi.jp/opinion/news/20150827k0000m070141000c.html

65歳を過ぎても働きたい。そう考える高齢者が増える中、雇用環境をどう整備していくのか。

 

 厚生労働省の検討会が報告書をまとめた。柱の一つは、全国にある公益法人で、高齢者に仕事を提供するシルバー人材センターの活用だ。

 報告書は、センターに登録して働く人について労働時間の上限を緩和することや業種の拡大を提案している。若い世代の雇用を奪わないよう配慮しつつ、国は高齢者の要望に応えていくべきだ。

 総務省の調査によると、65〜69歳のうち、仕事をしている人は約4割に上る。また65歳以上で、働きたくても職に就けない人は200万人を超えている。

 一方、原則60歳から登録できるシルバー人材センターの会員は約73万人に上るが、近年は減少傾向にある。企業で65歳までの雇用が進んできたことも影響しているとはいえ、センターが高齢者の要望に応え切れていない面もあるからだ。

 人材センターで紹介される仕事は厚労省の指導に基づき、掃除や家事の手伝いなど臨時で短期間のものが多い。現役世代の雇用への影響や民間業者との競合を避ける理由からだ。労働時間も原則週20時間、日数もひと月に10日までの上限がある。

 高齢者の雇用を進めたい自治体などから、こうした規制の緩和を国に求める声が上がっていた。

 このうち試験的に就業時間を延ばした埼玉県草加市の人材センターでは、登録者が週30時間、月に15日まで働けるようになった。市内の工場で荷造りの仕事をする男性(71)は月収が約6万円から約7万円に増えた。「元気なうちはもっと長い時間働きたい」と言う。

 同センターによると、登録者の平均年齢は71・6歳。年金だけでは生活が苦しい人が多い。就労希望者は今後さらに増えるとみている。若い世代の雇用への影響については「若者が希望しない分野の仕事が多く、あつれきはない」と説明する。

 就労拡大には規制緩和とともに人材センターの態勢強化が必要だ。ハローワークなどと連携を図りつつ、高齢者、雇用側双方の要望をかなえるマッチング機能の充実がとりわけ重要だ。

 厚労省検討会の報告書は、人手が不足している介護分野での高齢者の就労にも期待している。しかし、草加市の場合でも雇用条件などを理由に希望者は少ない。人材センターには、高齢者と介護現場をつなぐ努力をしてほしい。

 日本は高齢化が進む一方、十分な年金の確保も容易ではない。労働人口が減っていくことを考えれば、高齢者の就業機会を増やしていく大胆な政策を国に求めたい。

慰安婦問題を考える 新座で23日までパネルや写真展示

2015年8月20日 東京新聞 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20150820/CK2015082002000160.html

 

慰安婦問題に関するパネルを見る来場者=新座市

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 慰安婦問題をテーマにした「戦後七十年フォーラム 女性の人権と平和を求めて」が十九日、新座市生涯学習センター(同市東北二)で始まった。二十三日まで。入場無料。

 同市の市民団体「にいざジェンダー平等ネットワーク」と「働く女性の会」が初めて企画。東京都新宿区の「女たちの戦争と平和資料館」(wam)が制作した慰安婦問題に関する中学生向けのパネル十三枚や、支援者として元慰安婦を撮影している信川美津子さん=草加市=の写真二十六点を展示している。

 来場者によるトークイベント(二十一日午後二時から)、信川さんの講演(二十二日午後二時から)、元慰安婦の支援活動をする大森典子弁護士の講演(二十三日午後二時から)もある。

 中学生向けのパネルをめぐっては、にいざジェンダー平等ネットワークが今年三~四月に市施設「ふるさと新座館」のロビーで展示しようとしたところ、市教育委員会が拒否した経緯がある。同ネットワーク共同代表の谷森桜子さんは「今回の展示で多くの人に見てもらえれば」と話している。 (服部展和)

 
 

 

67歳、日本徒歩の旅 埼玉の吉本伸次さん

2015年8月17日 琉球新報 

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247392-storytopic-5.html

埼玉県からリヤカーを引いて沖縄まで歩いてきた吉本伸次さん。また埼玉まで戻る=11日、金武町金武

【金武】11日午後、金武町金武の国道329号を重さ約80キロの大きなリヤカーを引き北向けに歩く男性がいた。どこから来たかとの質問の答えは「埼玉」。男性の名は吉本伸次さん(67)。埼玉県草加市の自宅を4月21日に出発した。新潟まで北上し、日本海沿いを西に向かい九州に上陸。鹿児島からのフェリーで8日に那覇港に着いたという。

 本島を海沿いに反時計回りで1周した後は再度鹿児島から、九州と本州の日本海側を歩いて帰るという。毎日5~6万歩、30キロ以上歩く。リヤカーの中身は衣類とキャンプ道具が主だ。あらかじめ調べた公園を、毎日の寝場所と目的地にする。10日に1日はホテル泊で休息日だ。遠くまで行くと家族が心配するからと、実は沖縄行きを「内緒にしていた」という。
 俳人種田山頭火のような全国を放浪する生き方に憧れた。25歳の時に友人と3人で運送会社を立ち上げ、65歳まで全うした。40歳ごろから徒歩の旅への思いを温め続けていた。
 徒歩の旅は2回目だ。昨年7、8月に東北方面を一周してきた。今回はその続きのつもりだった。開始1週間、4月28日に福井県内でバランスを崩したリヤカーが脚に倒れて骨折した。そのまま気付かず歩き続けたが、一時中断を余儀なくされた。
 福岡で出会った自転車の旅人と、九州の道中で偶然3回もすれ違った。そして11日、金武町のコンビニで4回目の「奇跡の再会」。旅人同士運命を引き寄せた。
 来年は妻と一緒に四国の寺院88カ所を巡るという。旅の魅力を「己をゆっくり見詰めることができる。毎日ただ歩いているだけだけど。いろんなこと考えながらね」と吉本さん。旅は10月末から11月半ばの間に終える予定だ。(長浜良起)

 

 

 

「歴史」謙虚に見つめて 松代大本営追悼碑20周年の集い

信濃毎日WEB08月11日(火)

http://www.shinmai.co.jp/news/20150811/KT150810FTI090022000.php

08月11日(火)

朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑の前で父親への思いを語った新井さん(右奥)=10日、長野市松代町

 

 長野市の松代大本営地下壕(ごう)入り口にある「朝鮮人犠牲者追悼平和祈念碑」で10日、碑の建立20周年を記念する集いがあった。「松代大本営追悼碑を守る会」が主催し、約60人が出席。在日本大韓民国民団(民団)県地方本部の代表者らが、朝鮮人労働者が建設に携わった経緯を記した市の説明板の見直しを求めた。

 地下壕の説明板をめぐり、市が昨年新たに記した内容に、守る会などは今年3月、「強制性が曖昧になる」と、元に戻すよう求める2万人超の署名を市に提出した。

 民団県地方本部の崔再龍(チェチェヨン)顧問は「歴史の事実を謙虚に受け止め、過ちを繰り返さぬよう語り継がないといけない」とし、見直しを考えない市の対応を「とても残念に思う」とした。

 日朝県民会議の村山智彦事務局長や、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)県本部の李光相(リガンサン)委員長は、安倍政権の安全保障政策の転換などにも触れて、過去の歴史を直視して、戦後70年で築いてきた平和を守る大切さを訴えた。

 朝鮮人労働者だった父親が建設工事で亡くなった新井七郎さん(77)=埼玉県草加市=が今回初めて出席し、守る会などの活動に感謝し「今後とも末永く見守っていただきたい」と願った。

青少年消防五輪:あす開幕 日本代表・三郷クラブの5人「金メダル目指す」 /埼玉

毎日新聞 2015年07月17日 地方版 

http://mainichi.jp/area/saitama/news/20150717ddlk11040201000c.html

ポーランドのオポーレ市で18日から開かれる「第20回ヨーロッパ青少年消防オリンピック」に三郷市少年消防クラブ(会員数86人)から5人が出場することになり、16日、同市中央5の消防本部で壮行会が行われた。5人は日本代表チームの一員として各国代表と消防技術を競う。同大会に日本代表が正式参加するのは初めて。

 

 出場するのは県立草加高1年、大野宣輝(せんき)さん(16)▽同市立栄中3年、今野龍一さん(15)▽同3年、高井友輝(ゆき)さん(14)▽同市立北中2年、岡本基康さん(13)▽同2年、阿部華奈さん(13)。

 日本代表は三郷クラブ、日野消防少年団(東京都)、うずしお少年少女消防クラブ(徳島県)、伊平屋村少年消防クラブ(沖縄県)の4団体から各5人を選出して20人で結成。三郷クラブは伊平屋クラブと組み、消防障害物競走や400メートル障害リレーに出場する。大野さんは「出るからには優勝、金メダルを目指して頑張る」と意気込んだ。

 同大会は欧州を中心に約20カ国が参加し、隔年で開催。日本は東日本大震災の経験から、将来の防災を担う人材を育成するため、公益財団法人の日本消防協会が参加を決めた。【鈴木篤志】

埼玉知事選に2人出馬表明

2015.7.10  産経ニュース

http://www.sankei.com/region/news/150710/rgn1507100020-n1.html

8月9日投開票の知事選で、草加市の元米菓製造会社社長、石川英行氏(52)と、春日部市の元埼玉県立高教諭、武田信弘氏(61)の2人が9日、県庁で会見し、無所属での出馬を表明した。

 映画やドラマの製作に携わった経験がある石川氏は「埼玉県は観光資源が少ない。アニメなどの世界に通用する新しいものを使って、国内外から観光客を集めたい」と話した。武田氏は平成19、23年の県知事選にも出馬しており、「これまでも訴えてきた入学試験の不正問題や、災害対策などについて取り組んでいきたい」と述べた。